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coldrain 7thフルアルバム 「Nonnegative」自分流解説①

Nonnegative

意味 : 非負
この意味は、簡単に言うと負では無いという意味になるだろうか。
2020年から新型コロナウイルスが蔓延し、思う以上に行かなかった音楽業界。
有名なバンドは倒れ、メンバーがどんどん抜けていき負のスパイラル続きのような日々だったと思う。


今も活動休止しているバンドはいっぱいいるし、なんならなぜ活動休止になったのかも分からないようなこともあった。


そんな中、2022年7月6日に発売されたcoldrainの新譜「Nonnegative」というアルバムを半年たった今、色々と収録曲を通して考察してみる。

 

01. Help Me Help You

最初、大勢の拍手から始まるこの曲の題名を日本語意訳にすると「助け合い」になる。
元々コロナが蔓延する前は、体をぶつかり合いながら、歌うということがライブの醍醐味だった。それがちっぽけなウイルスによってほぼほぼ禁止されている状況である。

All you see is hell
全て見えるものが地獄みたい
But we're damned if do
でも俺らはそんことバカバカしいだろ
More if we don't so help me help you
でもそれをやんなきゃ、助けて助け合うから
No matter how breathless
どんなに息苦しい時でも
No matter how hopeless
どんなに希望がない時でも
Don't your dying on your own
1人で死ぬことなんてごめんなんだよ
Just help me help you
助け合いが必要だろ?

この歌詞を聞いた時に感じたことが二つあった。

一つ目が「今までのロックシーン」である。


「全て見えるものが地獄みたい」
「助けて助け合う、どんなに息苦しい時でも」


これらの単語が、今までのロックシーンを表していると考えた。
今までは、ライブが始まれば、ライブハウスが地獄と化し、押されて息苦しくても絶対に助け合うというものだ。でもそれがコロナというものでなくなり、今まででは考えられない1つ開けされたイスに立ち位置を決められヘドバンするしかないという状況に陥った。

 

この時、どのように思っただろうか。
我慢しなきゃいけないのか。オンラインライブを爆音で聞くしかないのかなど様々な意見があっただろう。

 

では、二つ目は何かと言うと「これからのロックシーン」だ。
1部では、抑えきれずダイブモッシュをしているライブもあり、今後コロナが収束していく過程で様々な解禁があると思う。
その時に、抑えてたものが爆発するとどうなるだろうか、体力が持つだろうか。
そんなことを連想させるような曲だと考える。

 

02. CALLING

この曲は、最初からものすごく重い音がずさっとする曲だ。僕自身が衝撃が走ったこと、それはこの「CALLING」という曲のタイトルである。最初、誰かを「呼んでいるのか」と思ったが、まさかの歌詞を見た時に愕然とした。人によって解釈は当然変わると思うが、人によっては「宿命」や「強い衝動」という解釈をしている。たしかに、これを当てはめて歌詞を見ていくと関連していなくもないということが言えるのだ。

 

15年間というキャリアと5人+目の前にいるファンという2つの視点からどんな宿命が出来上がり、この3年間でどのような強い衝動を覚えたのかは5人はもちろんの事、ファンもわかっていると思う。

 

そして、この曲は5月のゴールデンウィークに行われた「VIVA LA ROCK 2022」のライブにて初解禁された。このアルバムとしてはPARADISE (Kill The Silence)に次いで2曲目であったが、その埼玉スーパーアリーナのフロアの歓喜は最高潮に達していたと思う。
あの時は、Nonnegativeというアルバムを発売する2か月前に解禁されていたが。なぜ、あの時に解禁をしたのか。ということを考えると、coldrainのメンバーが「CALLING」という曲を演奏したくてうずうずしていたに違いない。


15 years of believing
15年信じてきて
5 + all that held the line
5人+お前らで引っ張ってきたモノ
We're not leaving nobodies leaving
俺らは離れていないし、誰も離れていない
All for one devotion
全身全霊で
One for all emotion
一心一体で
Growing bigger than and only stronger
あの時よりもでっかく成長し、より強くなったんだ

MVもあるが、これは期間限定完全受注生産品であるTシャツを作成しているシーンが多く使われている。一生の宝物になるであろうTシャツだが、これにも様々な文字が施されている。ものすごくかっこいい曲なので、ぜひ下からMUSIC VIDEOを再生してみてほしい。

 

youtu.be

 

15年の節目ということだが、15年間様々な思いがあったと思う。それでも、ファンがずっとついてきてくれた。それを考えるとどんな状況におかれていたとしてもcoldrainというバンドは地を這いつくばってでも上を目指してきたことが伺うことができるのだ。


だが、忘れてはいけないことがメンバーだけでなくcoldrainを愛してくれている人と一緒に成長してきているという背景がこの「5 + all」という歌詞の意味なのではないだろうか。

 

03. Cut Me


Nonnegativeを手に入れ、聞いていった中でものすごくかっこいいと思った曲だ。最初なんだなんだと思ったが開始10秒のシンバルのカウントがきたと同時に飛び上がったのは知る由もないと思う。

 

どうやったらこんなにラウドロックの中でも重圧にすることが出来るのだろうと思ったが、coldrainは5人で構成されたバンドである。そう、ギターが2人いる。Y.K.Cがリードギターであり、sugiリズムギターいじられキャラを担っている。またギターの音圧だけでなく、RxYxOがかき鳴らすベースも重く、katsumaが叩くドラムにも重みがかかっており、Masatoのデスボイスにも重く一味違うのだ。
このような5人が重なっていることでこの曲に「かっこよさ」が何十倍にもなっているのではないかと聞いた時に感じた。

 

このツアーを行っている時は、一切の声出しを禁止されていたが、声を出していた時のファンの声に勝るほどのメンバーのコーラスがすっごかった。だが、この曲の醍醐味はMasatoの声である。


ひとつ疑問が前からあった。「なぜmasatoはあんなに声域が広いのか」である。

普通の人が歌ったらというか、歌えないレベルである。そんなmasatoの綺麗な美しい声が聞けたと思ったらデスボイスで地獄に落とされる。でも、coldrainであれば落とされても快感が残るのかもしれない。

Make me the enemy

意見が合わないことを理由に

Just because I disagree

すぐに人を敵扱いするんだ

Cut me then you'd know that I bleed

切ってしまえば、同じ血が流れる

Know that I bleed like you

お前と同じ血が流れていることを知ってるのに

(Bad) It’s too bad (sad) so sad

あぁ...残念だね。悲しすぎるよ

We won't ever meet

全く会うことなんてなくて

Cut me then you'd know that I bleed

切ってしまえば、同じ血が流れる

Know that I bleed like you

お前と同じ血が通ってる人間だとわかるのに

like you

お前のように

また、公開されたMVもすごくかっこいい。元々、R.I.P (FATELESS収録曲) という曲で使われていた拡声器を序盤に使っており、これがまたライブになるとすごく不思議な感覚に陥るのだ。

また、このMVでは白黒でありながら、フラッシュがたかれまくってる作品になっておりこの曲に対する「曲の細かさ」と「かっこよさ」がお腹がいっぱいになるほどの仕上がりになっている。ぜひ下からMUSIC VIDEOを再生してみてほしい。

 

youtu.be

 

なおこの曲に関しては、今までの曲の意味とテイストが似ていると感じた。俺とお前という二極化した中で「俺を壊してみろよ」や、「血を流す」など表現が今までの「過激的な言葉」がよりcoldrainをかっこよく見せているのかもしれない。
今のYouTubeの規約であればもしかしたら消される対象になるかもしれないが。

 

次回は、4曲目のBefore I Goから6曲目のHere With Youの解説を行う。次の解説投稿を楽しみに待っていてほしい。